Pythonの辞書(dictionary)は、キーと値のペアを保持するデータ型で、これらのペアは順序を持たず、キーを通じてアクセスされます。辞書は以下のような特性を持っています:
– キーと値のペア: 辞書はキーと値のペアを保持します。各キーはその辞書内で一意でなければならず、それぞれのキーには対応する値が関連付けられています。
– 順序のなさ: 辞書のアイテム(キーと値のペア)には特定の順序がありません。これはリストやタプルとは異なります。
– 可変性: 辞書のアイテムは、キーを使用して変更(追加、削除、置換)することができます。
– 異種性**: 辞書のキーと値はどのようなデータ型でもよく、異なるデータ型のキーと値を同じ辞書内に持つことができます。
Pythonでは、辞書は中括弧 `{}` とコロン `:` を使用して定義します。以下に辞書の例を示します:
“`python
person = {“name”: “Alice”, “age”: 25}
“`
この辞書 `person` には2つのアイテム(”name”と”Alice”のペア、”age”と25のペア)が含まれています。これらのアイテムには以下のようにアクセスします:
“`python
name = person[“name”] # キーを使用して値にアクセスします
age = person[“age”]
“`
辞書に新たなアイテムを追加したり、既存のアイテムを削除または置換したりすることもできます:
“`python
person[“height”] = 170 # 辞書に新たなキーと値のペアを追加します
person[“age”] = 26 # キー”age”の値を26に置換します
del person[“name”] # キー”name”とその値を削除します
“`
このように、辞書はキーと値のペアを管理するための強力で柔軟なツールで、リストやタプルでは扱いにくい特定の種類のデータを効率的に管理することができます。