MatplotlibはPythonのデータ視覚化ライブラリで、様々な形式のグラフやチャートを描画するための強力なツールを提供しています。MatplotlibはPythonのデータ分析と科学計算のエコシステムの中心的な部分を占めており、NumPyやPandasと密接に統合されています。
以下に、Matplotlibの主な特性をいくつか挙げます:
- 描画スタイル: Matplotlibでは、折れ線グラフ、散布図、棒グラフ、ヒストグラム、円グラフなど、多種多様なグラフとプロットを作成することが可能です。
- カスタマイズ: グラフの色、スタイル、線の太さ、軸のラベル、凡例、タイトルなど、描画要素のほとんどすべてをカスタマイズすることが可能です。
- サブプロット: 複数のプロットを同じ図内に配置することが可能です。これにより、異なるビューまたは関連するデータセットを比較するのが容易になります。
- 画像出力: Matplotlibは、高品質の出力をサポートしています。作成した図をさまざまなフォーマット(PNG、PDF、SVG、EPSなど)で保存することが可能です。
- インタラクティブな環境: Matplotlibはインタラクティブな環境をサポートしており、ユーザーはデータのズームやパンをリアルタイムに行うことが可能です。
PythonのMatplotlibライブラリを使用するためには、まずそれをインポートする必要があります。以下にその方法を示します:
import matplotlib.pyplot as plt
これにより、Matplotlibのpyplot
サブモジュールがplt
という名前の名前空間にロードされ、plt
を介してアクセスできるようになります。たとえば、以下のようにして折れ線グラフを作成できます:
x = [1, 2, 3, 4, 5]
y = [2, 3, 5, 7, 11]
plt.plot(x, y)
plt.show()
これにより、PythonのリストをMatplotlibのグラフに変換し、Matplotlibの多くの強力な機能を使用できるようになります。